酔っ払いに絡まれた

車内暴力の主役は飲酒の中年会社員。
18日のヤフーニュースにこんなのがあったのを覚えてますか?
車内で暴れるアホの多くは40代、50代の働き盛りかリストラ間近のアホな酔っ払いらしい。

これに近い事を経験した。

場所は定食屋。
時間は夜12時近く。
やっとこさ仕事が終わり、先輩と晩飯を食っていた時である。

横のテーブルで飲んでいた馬鹿が話しかけて来た。
見た感じは40代後半〜50代前半。

馬鹿「偉そうなこと言ってるな・・・名刺交換しようか」

俺等「・・・」

酔っ払いのたわ言だと放っておいたら近づいてきた。
机の横まで来て名刺を差し出す。

馬鹿「ほら、名刺交換だよ。名刺出せよ」

俺等「・・・」

馬鹿「ほら、名刺持ってるんだろ?交換だ」

俺等「・・・」

馬鹿が最初に差し出した名刺を見た。


三井住友銀行
頭取 西川善文


おぉ、西川?あの西川か?!
と、ちょっとビックリしたが顔見たらどうみても違う。
馬鹿はまだ名刺交換しろとうるさい。

そして、馬鹿はまた自分の名刺入れの束を探り名刺を差し出した。


なんとか税務署
○○ △△ 


今度は税務署の名刺を取り出して名刺交換しろと言い出した。
完璧に馬鹿である。

見かねた店のおっちゃんが止めに入った。

おっちゃん「何があったんですか、馬鹿(名前)さん」

馬鹿「おい、名刺交換しろよ」

しばらくこれを繰り返し、馬鹿は自分のテーブルに帰った。
馬鹿はまだブツブツとこっちに向かって何か言っている。
俺等は何で絡んで来たのか、なぜ西川頭取の名刺を持っていたのか考えていた。

馬鹿が別の事を言い出した。

馬鹿「署長を呼ぶ。挙げてやる(検挙してやる?監査に行ってやる?)。」

などなど。
すっかり税務署の人物気取り。
署長に電話したらどうなるのか知らんが、電話を手にした割には全く電話する気配もない。

うざいので、「もう帰りますか」という事で俺等は勘定を済ませようとした。
俺は先輩におごってもらう事になっていたので待っていた。
まだ馬鹿はブツブツ言っているが、聞き取れない。

先輩が店主と何か話しつつ、支払いが終わろうとしている時に馬鹿が怒鳴った。

馬鹿「おい、今、アクビしただろ!なめてんのか!」

俺「は?」

疲れていたのであまり絡みたくなかったがいい加減ムカついたので言葉を発してしまった。
しかし、終電がなくなるのも困るのでとっとと外に出ようとした。
すると馬鹿がとうせんぼする。

馬鹿「おい、なめてんのか」

俺「・・・」

店主「まぁまぁ、何があったんですか」

馬鹿が俺の肩に手を回そうとして「外に出ろ」と言う。
手をどける俺。
馬鹿は「話し合おうぜ」とか言いながら外へ出て行った。

外は雨、俺等は傘を持って出て傘をさして帰ろうとしたが、またもや馬鹿がとうせんぼ。
店主が俺と馬鹿の間に入って、馬鹿を止めている。
馬鹿がまた言い分を変えた。

馬鹿「ぼうや、名刺持ってんだろ、名刺出せよ」

俺「・・・」

一切言葉を発せず、店主の体を挟んで馬鹿と睨み合い。
馬鹿は名刺出せを連発。
俺は普通に馬鹿の目を見据えていた。
ムカついていたので多少は眉間にシワを寄せていた。

馬鹿は一方的にエスカレートしてきた。
いつの間にか「顔がむかつく」とか言うことになっていた。
俺もテメェがムカつくぞ。
そして、馬鹿の声が段々大きくなりながら「名刺出せ」と「舐めてんのか、おい」をまだ言っていた。
馬鹿はくわえタバコで、店主に押さえられながら喋っていたので取り上げて眉間に押し付けてやろうかとも思った。

その時、馬鹿が俺のカバンを蹴った。


ドサッ、バシャ


雨が降っているのでカバンが水しぶきを立てて地面に落ちた。






ブチッ!






こっちもキレた。
いくら会社のカバンでどうでも良いとはいえ、蹴られた事にキレた。
といってもプチギレ。
マジギレではない。

俺は「おい、コラ、お前なにしよんじゃ?!あ?」と広島魂を炸裂させた。
細かく何を言ったか覚えてないが馬鹿に向かって何か言っていた。
それなりにキレていたのかもしれない。

馬鹿が調子に乗って手を伸ばして俺を掴もうとした。
かなりムカつきまくっていた俺も馬鹿を掴むべく手を伸ばした。
相手の正体がわからないし、終電が近かったのでゴタゴタしたくなかったが、もう知らん。
この馬鹿をギャフンと言わせてやる。

馬鹿は常に店主に押さえられていたので断然有利。
こっちには傘まである。
馬鹿をギャフンと言わせるべく手を伸ばした。

ガシッ、みぞおちにパンチ。
馬鹿がうずくまり、追い討ちをかけるように右ローキック。
馬鹿が右下によろけたところで脇腹に左ミドルキック。

そんなシュミレーションをしながら手を伸ばした時、後ろにいた先輩に「まぁまぁ」なだめられた。
すっかり先輩の事を忘れていた。

ふと我に返り、先輩に「帰ろうか」と言われて帰る事にした。
馬鹿はまだ「名刺名刺」を繰り返し、店主に押さえられていた。

あとは、店主に任せなんとか駅に向かうことに成功した。
終電にも間に合った。


それにしても久々にムカついた。
先日、アドレナリンを流したいと書いたがそれは早速叶った。
でも疲れたところでこんな事があると余計疲れるだけだ。

明日、馬鹿の事について店主に聞いてきます。
実は先輩が支払いのときに店主と話していたのは明日話を聞かせてくれるように言ってたらしい。
やりますわ。

正体が判れば改めて馬鹿をギャフンと言わせる機会が欲しい。
合法的に出来るなら、法で追い詰めてやりたいな。
暇があれば。
Comments(0) | TrackBack(1) │   (03:16)