ムカつく電話もかかってきた 最終章

昨日の続き


翌日、オイラは品川の工場エリアに迷い込み、駅の方向もわからないほど迷子になっていた。
この時点でオイラの怒りのバロメーターは振り切れんばかりである。
地図を見てもサッパリわからないので取り合えず歩いていると携帯が鳴った。
普段はマナーモードにしてあるがあまりに誰も回りに人がいないのでマナーモードオフだったのだ。
着信音は普通のプルルルル。
オイラはグループ毎に着信音を設定してあり、プルルルは目覚ましか仕事の電話か未登録の番号でしか鳴らない。
すかさず携帯を取り出して誰からかをチェック。
どうやら未登録の携帯番号からだ。

ん?
でもどっかで見た事あるような・・・
携帯がうるさいので取り合えず電話に出た。

相手「○○(勤めている会社名)の▲▲(オイラの名字)さんですか?」

オイラ「はい」

相手「はいっ、私、なんとか(またもアルファベット三文字だったが聞き取れず。でも昨日とは違う名前)の石原と申しますけど今お時間大丈夫ですか?」

オイラ「はい」

相手「はいっ」

相手はオイラは「はい」と答える度に「はいっ」と答える。
しかもシャキッとした「ハイッ!」ではなくてダラリとした「はいっ↓」。
中国語の第三声みたいなイントネーションだ。
わからん?なんかムカつく「はぁいっ」って感じなんです。

次にはいきなり何も喋らなくなった。

・・・

プープープー。

あっ!切りやがった!
なんちゅー奴だ!
イライラ・・・
イライラしているのを押さえ、携帯番号を急用コールの後に掛かってきた携帯番号と照合した。

合致。

ふふふ。
やはり昨日の奴か。
さぁ、もう一度掛けてこい!

プルルルルル。

来た!
あれ?でも今度は03ナンバーからだ。
とりあえず出てみた。

相手「もしもし▲▲さんですか?電話が切れてしまったんですけど」

さっきの奴だ。
話によると、どうやらわざと切ったんではないらしい。
相手は早速怪しい説明を始めた。
いちいち「はい」を書くのがめんどいので電話の内容を訳してみる。
「こんな時代、しっかりと勉強して生きてかなきゃダメですよね、はい。▲▲(オイラの名字)さんは選ばれた人材に登録されていましてアントレプレナーになる資料を無料でお届けしています、はい。だから欲しい?」って内容だ。
昨日と似てるが、オイラは選ばれた人材らしい。
へぇ〜。
すかさずオイラは尋問開始。

オイラ「誰が登録したんですか?」

相手「各都道府県ならびに業界団体です」

オイラ「業界団体?」

相手「はい」

へぇ〜。

相手は話題を切り替えた。
オイラの名前を確認しだしたのだ。
オイラの名前はひと目見てもズバリ当てるのが難しいような漢字なので、電話相手のおっさんも解らなかったのだろう。
相手は皆がよく間違える読み方でコレでいいのかと確認してきた。
オイラはすかさず違うと言ってやった。
相手は正しい読み方を聞いてきた。

オイラ「・・・」

自分の名前をこんな奴に教えるのもバカらしいのでウソを教えてやろうと思ったが思いつかなかった。
だからしばらく黙り、5秒くらい経過。

オイラ「もしもし?」

相手「もしもし、すいません聞こえませんでした。もう一度お願いします」

オイラ「タカオミです」

相手「タカオミさんですね。解りました」

フッフッフ。バカめ、電波が途切れたフリをしてやったのに気付かなかったか。
プッ。
相手はまた何か説明し出したがオイラは一切無視して前日の急用コールとその後の不振な携帯からの電話の事を思い起こしていた。
そして今日、奴は携帯電話から掛けてきた直後に03ナンバーの固定電話から掛けてきた事について考えた。
固定電話があるのにワザワザ携帯で掛けてくるのは、やっぱり怪しい。
この時点でオイラの頭の中では電話口の業者が悪徳商法か否かの裁判が行われていた。
そして認定。
お察しの通り完璧な悪徳商法屋、との判決を下した。

相手の話に適当に相槌を付きつつ聞いていたが、相手の「はいっ」にムカつきまくったのとオイラが迷子である事と前日のムカつく電話の事がオイラの怒りのバロメータをグイグイ押し上げていった。
親族を装って、しかも病院にいて急用だなどと一大事が起きてるようなウソをついて聞き出すとはかなり腹立たしい。
急用コールがあってからオイラがどれだけ心配した事か。
そんな事を考えていると怒りのバロメータが頂点を突き抜けてた。

オイラは相手が喋っているのを遮った。

オイラ「チョット待ってください」

相手「はい」

オイラ「この携帯番号ってどこから聞きました?」

ここからオイラは昨日の事を洗いざらい喋り、テメェふざけんじゃねーぞコラァ!と怒りをぶちまけ、東京に来てからなるべく封印していた広島弁で相手をまくしたてる・・・予定だった。
しかし、相手は思わぬ行動に出たのだ。

オイラが携帯番号の入手先についての尋問を始め、「どこから聞きました?」と切り出した後の電話口から聞こえてきたのはコレ。

ガチャッ!
プーップーップーッ。

あーーーーーっ!
今度こそ本当に切りやがった。
最初に携帯で掛けてきた時は意図的に切ったような感じはあまりしなかったが、今回は確実に受話器を置いたのがわかる。

このアホが、ふざけんなよ!
オイラの体は怒りに打ち震え、すかさずコールバックした。
03ナンバーにかけてみた。

「お客様がおかけになった電話番号は、発信専用回線のためお繋ぎ出来ません。」

なんだと!むっかー!
そしたらダメもとでまた携帯の方にかけてやるぜ!

プープープー。

ふがー!
あー腹立つ・・・イライラ。
なんとかして相手のアホをとっちめてやりたい。
せめて文句だけはキレまくり状態で言いたい。
幸か不幸かオイラは工場エリアで迷子なので周りは人がいないので大声でシャウト出来るのだ。

が、結局相手を探しだす方法はわからず。
03ナンバーの電話番号をグーグルで探し出そうとしたが港区である事しかわからなかった。

こうなれば方針転換だ。
コレを見ている悪徳業者や関係者、オレに電話を掛けて来い。
いくらでも相手してやるぞ。
着信拒否にはしないから掛けて来い。
一人ずつ尋問してやるぜ。

オイラの携帯電話は悪徳業者からの電話大歓迎だ。
尋問しまくって悪徳業者のブラックリストに載るのが最終的な目的だ。
「あいつに掛けると良いこと無い」と悪徳業者に言わせてやる。

オイラは今回の事件(?)で尋問レベルを引き上げる。
コレを読んでくれてる皆さんのためにもご紹介しましょう。
相手の会社名、住所、電話番号、代表者名、社員数などを会社について思いつく事を聞くべし。
1つでも答えられなかったら悪徳認定。
次に、相手の個人情報も聞くべし。
相手は少なくともこちらの名前と電話番号を知っているので、対等な立場にするために電話をして来た奴の電話番号と名前を聞くべし。
名前は名字だけでなく下の名前も聞く。
ついでに相手の住所、実家や出身大学、出身高校と入学年度と卒業年度、兄弟の名前や年齢なども聞いてやりましょう。
相手の個人情報をイヤと言うほど聞き出してやりましょう。
本当にイヤと言ったらこちらの情報も教えてやりません。
相手が全部教えてくれたらこっちからはウソばっかり教えてやりましょう。
ただ、ウソばっかり教えたからといって契約しますとか軽率に言ってはいけません。

相手の個人情報を手に入れたら相手の話を聞いてあげよう。
ただし、相手の個人情報もウソかもしれないので真剣に聞く必要も無し。
他には情報の出所や流通経路など色々聞いてやりましょう。
とにかく思いつく事は納得するまで聞きまくりましょう。
遠慮する事はありません。
オイラは「どこから名簿買ったんですか?」と聞いたことすらあります。
(※一部削除)「悪徳でしょ」とズバリ言ったこともあります。
悪徳業者に失礼だとか遠慮は必要ありません。
奴らが十分に失礼かつ遠慮がないので。

最後は相手が何を言おうと資料を貰ったり情報を教えたりしません。
最後は常に「いりません。」ですな。

以上、「悪徳業者で遊ぼう」のコーナーでした。
悪徳業者の電話に飽きてきたら電話に出てすぐに切るってのも面白いかも。

さぁ、悪徳業者よ、オレに電話を掛けて来い!
遊んでやるぞ。
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